情報社会における、身近な課題や弊害の事例とその解決策

インターネット依存症

ネット依存とは勉強や仕事といった生活面や体や心の健康面などよりもインターネットの使用を優先してしまい、使う時間や方法を自分でコントロールできない状態のこと。
症状:「ネットやゲームに熱中して眠れず、 昼夜逆転してしまう」「ネットやゲームのことを注意すると、イライラしたり、怒ってしまう」「ネットやゲームのやりすぎで成績が下がっていることは分かっているが、やめられない」など
身体への影響(体力の低下、ストレートネックや近視、乱視)や心への影響(うつ病の症状が出る、イライラしやすくなる)もある。 そのため、元気がなくなり、普段できたことができなくなる。 また、怒りっぽくなるので、周りの人は人が変わったように感じるそうだ。

事例

最近では特に中高生のネット依存が問題となっている。 内閣府の調査によると中学生の96.4%、高校生の98,5%がインターネットを利用していると回答している。
例えばオンラインゲームは無料のものが多いので中高生は手軽に遊べる。 しかし、オンラインゲームは最初は無料だが、飽きないように工夫されていて終わりがないので、依存しやすいという危険性がある。

解決策

インターネット依存症を解決するには、インターネットで使える金額、時間、場所などを決めることが大切だと思う。 インターネットを全く使わないことはできないので、上限を定めて、それを守れるようになることを目指すべきだと思う。 また、新しい趣味や習い事をするべきだ。少し視野を広げるためには新しいことを経験する、新しい価値観を知るということはとても大切だ。 楽しそうなことが見つかったら、実際に取り組んでみることが必要で、だんだんとレベルが上がっていくことは楽しいし、自分に自信が持てるようになる。

デジタルデバイド

デジタルデバイドとはインターネットやコンピューターを使える人と使えない人の間に生じる格差のこと。 情報格差とも言う。 近年、インターネットが普及し、スマートフォンやタブレットなどのIT機器や、SNSの利用が当たり前になっている。 しかし、使い方がわからず、デジタル化の流れについていけていない人もいる。 その人たちはインターネットを使いこなせないので弱者とみなされる。
現在、コロナ禍を経て情報を適切に入手できる人とそうでない人の格差が広がり、デジタルデバイドが問題視されるようになった。

事例

日常生活におけるデジタルスキルの実態を調査した結果をまとめたグラフである。

グラフ1 デジタルスキルに不安、もしくはできない項目がある人の割合(全体)

グラフ2 デジタルスキルに不安、もしくはできない項目がある人の割合(年代別)

調査した結果、年齢に関係なく国民の多くがデジタルスキルに不安を持っていることが明らかになった。 グラフ1を見ると、デジタルスキルに対して70%以上の人々が不安を感じるもしくはできないことがあると答えていることがわかる。 インターネットは便利だが、わかりにくいことが多く、複雑なため不安を感じる人が多いと思う。 グラフ2は年代別で分けられている。 10代から70代を対象とした調査だが、不安を感じるもしくはできないことがあると回答した人は若年層でも多く、デジタルについていけないと感じる人はたくさんいるようだ。
若年層は高年層よりもデジタルに触れる機会や時間が多いと思っていたので、若年層も高年層も同じくらいの人たちがデジタルに不安を感じていることに驚いた。

解決策

デジタルデバイドを解決するには、若年層にも高年者にもインターネットの使い方を教えることとインターネットについての質問をいつでも受けられるようにすることが大切だと思う。 インターネットの使い方についての説明を受けられる環境を作り、基本的なことから学ぶことで少しずつデジタルに対する不安を消せると思う。 また、質問できる環境を作ることで、説明がわからなかったとしても、もう一度説明を受けられるのでより理解しやすくなると考えた。
これらのことをすることでデジタルデバイドの拡大は抑えられると思う。 自分も直面するかもしれないデジタルデバイドとしっかり向き合い、デジタルに対しての不安が少しでもなくなってほしいと思う。

まとめ

このように情報社会における課題や弊害はたくさんあるが、これらを解決していけば安全で平等にインターネットを利用できると思った。

参考文献
Chatwork(2022).「デジタルデバイド(情報格差)とは?意味や種類、生じる原因、企業への影響を解説」.https://go.chatwork.com/ja/column/efficient/efficient-099.html, (閲覧日9月1日).
PR Times(2021).「『デジタルでわかる化研究所』デジタルデバイド実態調査Vol.1『年令に関係なくデジタルスキルに不安を抱える人が7割』」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000055037.html,(閲覧日9月1日).
内閣府(2020).「令和元年度青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)」.https://www8.cao.go.jp/youth/kankyou/internet_torikumi/tyousa/r01/net-jittai/pdf/sokuhou.pdf,(閲覧日8月29日).
Allight(2020).「ネット依存から抜け出す7つのヒント」.https://allight.org/internet-addiction-7hints/,(閲覧日8月29日).
内閣府.「ユースアドバイザー養成プログラム 第3章支援対象者の理解 第1節若者を取り巻く現状」.https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/h19-2/html/3_1_5.html, (閲覧日8月29日).