情報社会における身近な課題や弊害として、個人情報の漏洩が挙げられる。 個人情報の漏洩とは「個人情報を保有するもの」および「個人情報に該当する者」の意図に反し て情報が第三者に渡ることである。 個人情報として挙げられるのは名前、生年月日、住所、血液型、性別、職業、電話番号、収入、 生体情報、クレジットカード番号、暗証番号等が挙げられる。 この個人情報漏洩の原因として一般的に考えられているのは、マルウェアの巧妙化、フィッシン グやスキミングなどの手口、関係者による作業ミス・誤操作・紛失等であるが、SNSを多く使用す る個人として考えると、SNSで交流を持った人への過度な信頼も原因の一つとして考えられるの ではないかと考えた。 高齢者層になるとSNSを頻繁に利用することは無いため、フィッシングなどが主な原因だと考え られるが、私たちのような若年層になると日常生活の一貫としてSNSを使用しているので、国内 のみならず、他国の人など、さまざまな人と交流を持つことになる。そこで自分のプロフィール欄 に個人情報を書きすぎていたり、ダイレクトメッセージで個人情報を話し過ぎる、または気付かな いうちに相手から話すように誘導されているなどして個人情報の漏洩が多発しているのではない かと思った。 普段よくダイレクトメッセージでやり取りしている友達なら大丈夫だと過度な信頼を抱くことで、急 に相手が個人情報を悪用したり、最近では好きなアイドルのグッズなどの交換をSNS上でやり取 りをしてお互いの住所を教え合って送るというようなことも多いので、そのようなことも一つの原因 なのではないかと思った。 これらの課題を解決するために必要なことは、個人情報を安易に他者に伝えないように心がける こと、安全かどうかわからないサイトやアプリでは個人情報を入力するのを控える、スマホやパソ コンにセキュリティ対策のソフトを入れるなどの方法が考えられる。 個人情報を安易に他者に伝えないように心がけることは特にSNS上でのやりとりで有効である。 相手に個人情報を伝えそうになったときに本当に伝えて大丈夫な情報なのかどうかを一度考え 直すといったような心がけから個人情報漏洩の対策になるのではないかと思った。 また、URLのなかに「https」が入っていると安全なサイトだということがわかるといったような判断 の仕方からでも安全かどうか判断がつくと思うのでそのような確証がとれないサイトやアプリを使 うのは控えたり、万が一個人情報を入力させられるような事があったら、すぐに入力せずにその サイトやアプリが安全かどうかを調べてみたりするなどして対策をすることも有効だと思う。 スマホやパソコンにセキュリティソフトをいれることは、まだネット上での課題や弊害についてあま り詳しく知らない私達学生などに特に必要であると思う。もし詐欺被害などにあった場合、どのよ うに対処すればよいか分からないことがほとんどなので、セキュリティソフトを入れておくことでそ のようなことを未然に防ぐことができ、課題解決の一歩になるのではないかと考えた。 これらのことから、現代社会における課題として考えられる個人情報の漏洩を解決するために は、個人個人の心がけや未然に防ぐ方法を学んでおくことが必要であると考えた。